文献の詳細
言語 | 日本語 |
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著者 | 大町 真一郎, 阿曽 弘具 |
論文名 | つぶれを考慮した低品質印刷文字の高精度認識 |
論文誌名 | 電子情報通信学会論文誌D-II |
Vol. | J79-D-II |
No. | 9 |
ページ | pp.1534-1542 |
年月 | 1996年9月 |
要約 | 明瞭に印刷された高品質の文字と比較して,つぶれがある低品質の文字では 文字のパターンが変わってしまうため,誤認識をおこしやすくなる. 本論文では,つぶれのある低品質の文字の高精度な認識手法を提案する. そのため,まず文字パターンの各部分領域ごとにつぶれの程度を表す指標(つぶれ度) を定義し,つぶれ度の性質を調べる. その結果に基づき,つぶれの影響を軽減するための新たな動的重み付けを導入し, 低品質文字を高精度に認識できることを示す. 動的重み付けは未知パターンから部分領域ごとのつぶれの程度を求め,つぶれによって 生じる形状の変化を補正するものであり,従来の 統計的な認識手法の欠点を補うものであると言える. また,つぶれ度をもとに文字パターンの品質を表す尺度(平均つぶれ度) を定義し,これをもとに識別不能かどうかの判定を行う基準を提案する. この基準を認識手法に組み込み,複写して劣化させた文字を用いた認識実験を行い, 手法の有効性を確認する. なお,動的重み付けはつぶれのある文字パターンに対して有効に働き, つぶれのない文字パターンに対しては一様な重みとなりその影響は皆無である. 提案手法は, 従来の特徴量の性質を生かしながら,文書に紛れ込んでくるつぶれた文字も 統一的に扱える手法となっている. |
@Article {大町1996, author = {大町 真一郎 and 阿曽 弘具}, title = {つぶれを考慮した低品質印刷文字の高精度認識}, journal = {電子情報通信学会論文誌D-II}, year = {1996}, month = sep, volume = {J79-D-II}, number = {9}, pages = {1534--1542} }