Japanese / English

文献の詳細

言語 日本語
著者 門谷 信愛希
論文名 音声による感情認識システムに関する研究
年月 2001年3月
要約 近年の計算機性能の向上に伴い,これまでごく限定された用途に用いられていた音声認識技術が一般に浸透してきている.音声は元来人間のコミュニケーションの最も基本的な手段であるため,もし音声をインターフェースとして用いることができるならば,初心者や高齢者には使い勝手の悪いキーボードやマウスなどの入力デバイスに頼らなくても計算機を操作できるようになるなどの利点がある.しかしながら,現在の連続音声認識は,話者が一定の声質でしかも文章表現で用いられるような書き言葉調の音声が入力された場合に最適な出力を得られるように設計されており,実際の発話で生じる様々なゆらぎに対する頑健性が未知である.また,現状の対話システムはユーザの心理状態に応じて対応を変化させる柔軟性が欠如している.今後こうしたシステムの使用感を向上させるには,感情推定などの手段が必要になる.そこで本研究では,音声を用いて感情を認識する方法について検討する.
一覧に戻る